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あるネパリ一家の家内事情(前編)

先日の記事(こちら参照)で我が家の名義について書いたのですが、
たぶん他人様から見れば「そんな名義ひとつで大袈裟な!そんなの誰だっていいじゃん。」なのでしょうが、
そうでもないんですよ、これが。

ネパールの身近であんなことがあっては、怖くて楽観視できません。
その、あんなこと、とは・・・

ネパールの家族たちは以前、ネパールのほぼタメルな地域にあるアパートに住んでいました。
アパートと言っても日本のような感じではなく、
一軒の家の空いている部屋を個別に貸すというものなので
オーナーをはじめ、それぞれ部屋を借りている家族間のプライバシーはあまりありません。
ドアを閉め切ったまま部屋に籠って暮らすのならば別でしょうが、
トイレや、シャワー(行水)兼洗濯場、物干し場(屋上)などは共有なので
ある程度みんなで協調してやっていかければならないし、
それぞれの様子を見れば各々の家族の暮らしぶりがおのずと分かってしまう感じです。


で、本題。
そのアパートのオーナー一家の話です。

オーナーは40歳代くらいの独身女性で、
アパートの家賃収入と、クルタ・スルワールやサリーなどの仕立てで生計を立てていました。
オーナーには同居の家族がいます。
実の弟と、その嫁、その子供2人の、5人家族です。
弟は当時、アパートの1階で小さな印刷屋さんを細々と営んでおり、
お嫁さんは家事と育児の傍ら、オーナーの仕立ての仕事を手伝っていました。

このアパート(ネパールの古い伝統的な家屋です)は
両親の遺した田舎の不動産を売り払って何年か前に購入し、姉弟で移り住んで来たのだそう。
家の名義は、男性である弟でもなく(ネパールは男性優位社会なので)、共同名義でもなく、
なぜかお姉さん(=オーナー)。
その頃に前記事で書いたような制度があったかどうかは知りません。

旦那のもとに足しげく通うどこの馬の骨とも分からないガイジンの私にも、とっても良くしてくれ、
私が日本に帰国する前日にはちょっとしたセレモニーまで開いてくれたほど。
カタ(お祝いや旅立ちなどのときに首にかけてくれるスカーフ)を掛けていただいた上に、
記念品(銀色の細工を施したフォト・フレーム)までいただいちゃいました。

と、一見私には、ネパールによくいる温か~い家族に見えたのですが、
実は中身はドロドロだったみたいなんです。
専業主婦でずっと家にいるウチのアマ(=お母さん)の証言によると・・・

オーナーが出かけていて不在の間、
家に残った弟夫婦はいつもごそごそと家中何かを探しているのだとか。
探しているのはどうやら、不動産の所有者を示す「証書」らしいのです。(←日本語で何て言うの?)
何のために探しているのか分かりませんが、な~んかヤな感じですよね~。

私の知っているネパールってのは、
治安がよろしくないせいか、かなりの「鍵」社会で、
玄関にも内側と外側と別々に鍵がガッツリ付けてあったりするし、
さらに、1部屋ごとにもしっかりとカギが付いているだけでなく、
家具の扉や引き出しごとにもカギが付いたりするので、
家を守る主婦はジャラジャラと束でカギを持っているほど。
トイレのドアの外側とかにも鍵が付いているお宅もフツーにありますよ。
なので、そんなに簡単には見つけられるハズがないと思うのですが・・・。
てか、結果、見つからなかったのですが。(笑)

そんなオーナーに不幸が訪れました。
ちょうど旦那が初めての里帰りをしていたとき、
オーナーが自宅の階段から滑り落ちてしまったそうなのです。
ちょうど旦那たちも部屋にいたので、ビックリして駆けつけたそうです。
何しろ古いネパール家屋なので、狭いし、天井は低いし、
木で作ってある階段は角がすり減っているのでとても滑りやすく、
特に階段を下りる時にはかなり注意が必要なんです。
たぶん、落ちるときには体のあちこちを強打したと思うのですが、
本人が「大丈夫!」と言うので上の階のオーナーの部屋まで、
オーナーの弟と旦那で体を支えながら連れて行ったのだそう。

翌日の朝、
オーナーは自室のベッドでそのまま亡くなっていたそうです。
旦那に話によると、その死に顔はとっても怖かったのだそう。
頭部も打っていたと思われるので、内出血か何かで顔色もグロかったのかもしれませんね。
ネパールの家族も、身近でこんなことがあってとてもご飯を作る気持ちになれなかったらしく、
(旅行先とか以外で)生まれて初めての外食に出かけたそうです。
(この初めての外食のエピソードもちょっと面白いので、また後日書きたいと思います。)
旦那も当時の電話で「ちゃんとお医者に見せに連れて行けば良かった・・・。」と
とても自分を責めていました。

が、当のオーナーの弟家族は・・・
オーナーが管理していたカギを元に、家中の大捜索が始まったのだそう。
弟夫婦だけならまだしも、2人の息子たちも一緒になって、ですよ。
息子たちはまだ小学校中学年と低学年くらいで、
やれ「お金が見つかった!」だの、「○○が見つかった!」だの、いちいち騒ぐので、
すべての状況が丸聞こえだったそうです。
でも、やっぱり探している「証書」は見つかりません。

それもそのハズ、
その大事な「証書」を持っていたのはウチのアマだったのですから・・・。(笑)
オーナーは生前、その「証書」をアマに預けていたそうなんです。
赤の他人であるアマに、ですよ。
昔からの友達でも、同郷でも、同民族でもない、ただのアパートの住人。
しかも、4・5年そこそこしか住んでいない田舎者のただの主婦に、ですよ。

アマが、オーナー不在時の弟夫婦の行動をそれとなくチクったのか、
それとも、オーナー自身が何となくそんな状況に感づいていたのかは分かりません。
事実は、オーナーが大事な「証書」をアマに託していたということ。

そんな中でちょっと笑えたのが、
託されていたアマ自身が、そのことをスッカリ忘れていた、ということ。(笑)
その事件からずいぶん経ってからそのことを思い出し、
オーナーの弟に直接キチンとお返ししたそうです。

てか、オーナーの弟も驚いたでしょうね。(苦笑)


(このお話はこちらに続きます。)
プロフィール

ま~る

Author:ま~る
現在、ネパール(強制?)移住を目指しつつ、愛知県の片田舎にて楽しく出稼ぎ生活中。

私のこと、ネパリの旦那のこと、5匹の愛猫のこと、ネパールのこと・・・などなど、日々の生活をダラダラと綴って(垂れ流して?)おります。


旧ブログ「ネパリの嫁のヒトリゴト」はこちら、もっと過去の日記「アホ日記」はこちらです。
この「アホ日記」の中のネパール長期滞在日記には、ネパールでの婚姻手続きの様子が毎日(2003.8.4~2003.9.12参照)リアルに記録してあります。
ちなみにネパールでの婚姻手続きの書類などはこちらにあります。
ネパール人(カトマンドゥ出身)とネパール(カトマンドゥ限定)での婚姻を考えられている方、情報はかなり古いですがどうぞ参考にしてみてください。


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(2010.4.22)

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